覚え書き(バックナンバー)

2001年7月31日(火) 神保町は楽し

先週の水曜、妙に体が重いので休みを取る。おかしい、治らない。うーむ。 一応出社した木曜の昼過ぎ、39度over(と思われる)の高熱が出た。 会社をほうほうの体で逃げ出し、震える体を抱えながら、 普段の倍の時間をかけて帰宅、即、爆睡。 15時間寝たら熱が下がったように感じたので、 とりあえず午後出勤とかしてみて(ウチはフルフレックスだ)、 痛む頭をバファリンで誤魔化して仕事。 でもやっぱり間に合わなそう。しゃーない月曜まで遅らそう。

土曜日、遅らせることに決めたので余裕ができた。 というわけで、倒れて以来全く栄養補給が出来ない体で、秋葉原に到着。 石丸電気が呼んでいるのだ。 何しろ給料日後の最初の休日である。 メディア大人買いの日じゃないか!(^^; 後から、とらハの最新の『箱』を買い忘れたことに気付く。

そして、日曜は再びダウン(バカ)。

月曜になった。ウチは電機労連なので今週は夏休み。 頭痛が収まるのを見計らってベッドから起き出し、 猛スピードで手直しを入れまくる。 いかん、結構時間が足りない。 自己採点30点ぐらいだが、どうせ誰も読まないし、 やったことは分かるから良しとしよう。 つーわけで、電車に揺られて数十分。 ポトリと封筒を落としてくる。 よっし、一件落着。 あー、何も問題起きないといいな、これで。 職業柄(ってどっちの職業だ!)ちょっと弱い糊使っちゃったから、 後から何か来るかも(笑)

そんな感じで昨日の午後17:00頃、私は久し振りに神保町にいたのでした。 ええ、ここからが主題です(笑)

以下、私は古書に関しては全くの無知ですので、念のため。

んが、あまりに久し振りだったせいか、 いきなり駅の出口を間違えて反対側に出てしまいます。岩波側ですね。 しょーがないので巡回路の後半と前半を入れ替えることに。

まずSS作家御用達(だといいなぁ)の 矢口書店。 映画、演劇、ドラマ関係、特にシナリオの蔵書が豊富です。 洋画の吹き替え台本とかドラマの台本などが 役者さんやスタッフのメモが入った状態で売られてます。 私も手持ちの「た○してガ○テン!」の台本持っていったら売れるかしら(売れない)。 幾つかアニメのアフレコ台本もありました…… が、私が欲しくなるようなのはお目にかかれませんでした。 希に原語のシナリオなんかもありますが、 まぁ、そういうのは原書専門店に行った方が多いかもしれません。

次は「日本特価書籍」という剛胆な名前の書店。 ここは中古じゃありません。新本を安く(1割引きかなぁ)出しているところです。 哲学、思想、宗教…なんて書くと堅そうですが、 魔術とか性風俗の本も混じってたり。 東洋文庫がほとんど全巻揃ってるんじゃないのか? 日本霊異記1,980円(笑) 私も、東洋文庫の大半は、いずれ資料としてお世話になるでしょう。 ジーナのと、騎士団ものと、吸血鬼ものが終わったら…(いつだよ)

北沢書店。 ここは原書専門。英語専門だっけ。 今回は入らなかったので…。お金のあるときには必ず寄ります。 割と広範囲に、真面目に揃えてあるので、面白いといえば面白い。 ある意味で普通の本屋かも(笑) 地理や歴史などの、原書屋さんにありがちなジャンルだけでなく、 経済、現代政治情勢や、人文科学分野などに関しても揃ってます。 最近はインターネットで洋書が幾らでも輸入できるので、 こういうところも辛いですね。 八重洲ブックセンター最上階とかは、勢い余って(確信犯的に)立ち寄れるのですが。 あ、そういえば八重洲BCには英/中文語以外のCCさくらがあったような気がする。 気のせいか。

アイドルやら音楽やらの店を飛ばして、いつの間にか現れた「@ワンダー」。 ここはカスミ書房にイースト菌を混ぜて膨らましたようなところのようです。 具体的には…なんと形容したらいいやら…。 取り合えずSF者の定期巡回路なのは間違いないですね。 私はSFは良く分からないのですが、神保町に来るたびに、 聞いたこともないタイトルのSFを買って読み「うーむ良く分からん」 と呟く良くない癖があります。 良く分からん。 アイドル関係は無いのですが、ミステリはやっぱり多いです。 というか、SFとミステリって読者層重なるんでしょうか。 あと、教養文庫とか…ようは怪しい店ってことです。サブカル系。 奥には映画のポスターが、かなり保存状態よさげに揃っていました。

あとは私のような古書素人には縁の無い店なので一度リセットして交差点へ。 「ああNIIまで一直線、ヤバい、ヤバい」などと意味不明なことを呟きつつ 東京三菱でお金をDLし、 そのまま裏手に回って東欧原書専門店というコアな書店へ……。 あ、閉まってる! あれぇ、ホントにここだっけ。 もう記憶が薄いので、正確な場所が分からず探しまくります。 でも無い。閉まっているのか、もう無いのか…

この辺りで足から力が尽きました。 そう言えば私の胃腸は、 ようやっと日曜の午後から少しずつ労働を再開しているところなのでした。 こういうときは、筋肉の疲れとか、痛みとかよりも先に、「力が出ない」 という症状が先に来ますね。 カバンも既にオタク色満開の重さに達し、 そろそろ19:00でもあったので今日の本屋巡りはわずか4,5軒で終了。 うどん食べて、ゲーセン寄って、珈琲館で陰干し珈琲の袋を買って帰還。

余談ですが、今回新発見した神保町のTiltは、 私が見た中で最も状態の良いドラムマニア環境でした。 ハイハットからバスドラムまで、全てはっきり聞き分けられます。 ドラムマニアマニアの方は分かると思いますが、 あのゲームは筐体そのもののメンテもさることながら、 他の音ゲー、 特にギターフリークスが側に無いことがとても重要なのです。 神保町Tiltは、後ろのPopn'にプレイヤーがついていない限り、完璧です。 ほぼ新品の筐体、店が用意したドラムスティック、静かな店内BGM、 アップライト筐体ゲーム群とは隔離された店内構造。 たとえ200円で3曲でも(Bonus Stageは2曲)、 ドラムマニアマニアには関係ありません。あの環境は最高です。

Akiary v.0.51