市販のトレースボックスはヘロい癖に高いので自作してみました。 「安い」「頑丈」「綺麗」と3拍子揃っています。 さすがにあのサイズのEL板は手に入らないので、蛍光灯です。 ELは…液晶テレビとか盗んでくると手に入るかしら。
構造材は木でもいいのですが、 硬いのをガシガシ切るのがやっぱり面倒なので、 東急ハンズで東洋パイプ工業のSラックというDIY家具用フレーム材を使いました。 アングルでもいいと思います。 目の前で短いアングルが売り切れたのがシャクでSラックにしました。 ステンレスで綺麗だし。
蛍光灯はずっと以前にどこかで買った20Wのもの。 管とインバータで2000円ぐらいだったと思いました。 また、アクリルを切るためにPカッターが必要です。 5mmもの板を割ることになるので、一番大きい奴がいいでしょう。 1000円弱かな?
材料 | 数量 | 単価 | 合計金額 |
Sラック 437mm | 4 | 230 | 920 |
Sラック 287mm | 4 | 160 | 640 |
Sラック 57mm | 4 | 70 | 280 |
Sラック 3Tジョイント | 4 | 220 | 880 |
5mm厚 アクリル板(オパール色) 320x550 | 1 | 2580 | 2580 |
アクリル円柱ブロック(15φx15, 3コ) | 2 | 420 | 840 |
アクリルサンデー(アクリル用接着剤) | 1 | 350 | 350 |
6490 |
ちょー簡単。
- まずフレームを全部組み立てます。 ジョイントとパイプの嵌め合いはかなり…というか非常にキツいので、 当てモノをしてハンマーでガンガン叩きます。
- ジョイントはステンレスではないようで、柔らかいです。 そのため、この段階では精度のかけらも無く、ぐにゃぐにゃになっています。 パイプ材自体は滅多なことでは曲がらないので、 机のヘリや太腿などにフレームを対角線に置き、 ちょっと力をかけてやるとジョイントの角度を修正できます。 完全に平面が出るまで調整してください。
これでフレームは完成。- 次にトレース板(と仮に呼びましょう)です。 短辺はちょうど良い長さなのですが、長辺がはみ出すので、 適当なところを決めてPカッターでごしごし切ります。 5mmという厚さなので手抜きをせず、 30〜50回ぐらいは繰り返し削ってください。 頃合を見て、祈りながらえいやっと折ります。 ここで失敗すると大散財になるので、気をつけましょう。
一つ気をつけることは、 フレームが完全に隠れる大きさは確保しなければならないということです。 ちょっと実験してみれば分かりますが、 4辺全てをフレームに載せなければ十分な強度が得られません。- これでもう完成と言えなくも無いのですが、 上で原稿を回したときにトレース板がずれないように、固定具を作ります。 まず、使用する時とちょうど逆さまになるように、 トレース板を下に、フレームを上に置き、固定位置を決めてください。 テープなどで仮止めしてもいいです。
- 接着作業です。 15x15アクリル円柱をフレーム内側の角に押し付けるように当て、 トレース板と円柱の接線に沿ってアクリルサンデーを流し込みます。 これを4コ繰り返してください。 アクリルサンデーはかなり気合の入った接着をしてくれるので、 これで問題ないでしょう。 ものの数分でくっつきます。
- あとは蛍光灯をセットすれば準備OK。もう使えます。 光度と面積を稼ぐために白い布でフレームを囲うとか、 白い紙を並べた上に置くとか(私はそうしています)すると良いです。 蛍光灯は20Wではちょっと足りない感じです。
トレースボックスとして使える領域は430x280ぐらい。
A3がぎりぎりはみ出すぐらいの大きさです。 これが固定具。というかただの突起。 広辞苑程度では全く歪みません (写真下部でフレームが曲がっているのはカメラのレンズのせい)。 25kgぐらいまでは耐えそうです。 |